last update: 2013/09/03

2013/04/19

家のサーバのHDDが壊れたので買いにいった話

4月頭から2週間弱ほど新人研修の講師をやってて、新人に実習させている間に「Perlの初心者が次のステージに踏みだそうとしてよくハマる罠の話」っていうのを書いてる途中だったんですが、後半の研修準備がドタバタしたせいで結局完成に至らずお蔵入りしそうな今日この頃です。

さて、今朝起きたらなんかサーバから高周波の音がしてて、定期的なディスクリードのタイミングだけ高周波の音が止まるのでいやな予感がして確認してみたところRAIDコントローラから1台HDDが見えなくなっていました。

先ほどRAIDコントローラのログをチェックしたところ朝5時半にHDDが1台コマンドタイムアウトを起こして切り離されたようでした。RAID1なのでデータはちゃんと保全されているということで、せっかく勤務地が横浜なんだし横浜で代わりのHDD買ってきて差し替えてリビルドしてやればOKですね! ってことでHDDを買いに行きました。

ところでみなさんHDDにはいろんな種類があるのをご存じでしょうか。はい、ご存じですね。

まぁいろんな種類ということを考えたときに思いつく分類としてフォームファクター(3.5インチ/2.5インチ)とかインタフェース(SATA/SAS)とかもあるんですけど、もうちょっと細かい話で「何向けか」っていうのがあります。

パーツやさんにいって「3.5インチのSATAのHDDくださーい」と言ったり店頭のHDDの値段表をみると、だいたい安くて大容量のやつを買いたくなってしまうんですけど、普通のデスクトップマシンならまだしもNASとか自宅サーバにはそういう安物はあんまり向いていません。実際に、同じ3.5インチのSATA HDDの中でも「高信頼性モデル」とか「エンタープライズ向けモデル」って呼ばれているモデルがあって、ぼくはRAID組むときは常にそれを使うようにしています。

HDDの寿命といっても使い方に寄るので結構アテにならないことが多いですが、高信頼性じゃない普通のSATA HDDだとヘビーに使えば1年以内にダメになっちゃったりすることも多く、高信頼性のやつでも3年持てば御の字でだいたいぼくが家でつかってたのは1年半〜2年ちょいで壊れています。それだけしか持たないの? サーバ用HDDってそんなにしょぼいの? と思った方、普通はSASというSCSIの後継のインタフェースのHDDを使うのが普通です。SASのHDDならまぁ3年から5年くらいは大丈夫と思ってよいのではないでしょうか。それでもまぁ壊れるときは壊れますけどね。

さて、そんな事前知識を持ちつつ横浜駅西口のドスパラまで行ってきました。で、HDDの価格一覧をみるのですが、ノートPC向けとデスクトップPC向けという分類で表が作られていて高信頼性かどうかがよくわかりません。そうなんですよ。一般的な自作ユーザ向けのショップだとノートPC向けというと基本的に2.5インチモデルのことを指して、デスクトップPC向けというのが3.5インチモデルを指す感じになります。で、ぼくが欲しいのは3.5インチの高信頼性モデルなんですけど! サーバ向けっていう表がない!

と、ここで取り乱してはいけません。まぁなんだかんだいって大手のパーツショップにはちゃんと高信頼性モデルが置かれている(品切れになっている事もわりとある)ので、デスクトップPC向けのリストの中からそれを探せばよいわけです。そういうのを見つけるのは幾つか方法がありますが

  • 店の人に聞いてみる
  • 2年保証モデルとか3年保証モデルを探す
  • 型番をよむ

というのが大体一般的です。で、ぼくは昔は3番目の方法で普通に型番を読んで「あーはいはいSeagateのConstellationねー」とか「HGSTのUltrastarねー」みたいな感じで買ってたんですが、さすがにRAID関連のエンジニアじゃなくなって1年以上経ってるのですっかり型番の読み方を忘れてしまいました。ということで店頭のHDDリストの前で(本当に)2分くらい立ち尽くしてしまいました。

で、そのまま店を後にしてとりあえず型番の読み方をググったのでここにメモっておこうというのが今回の記事の趣旨であります。

HGST

HGSTというとぼくの中では結構よく出来てるHDDというイメージがあって、死ぬときは簡単に死ぬけどSeagateみたいに中のデータがデロデロになる(※個人の感想です)前にぽっくりと死ぬのでRAID組んでるときには結構使いやすいHDDなのではないかと思っています。そんなHGSTもいまやWestern Digitalの子会社になってしまい、あのニュースが出たときは結構がっかりしたのですが一応普通にHGSTジャパンとして継続しているようなので安心しています。

そんな与太話はおいといて、HGSTのモデルナンバーの読み方はここに載っています。

とりあえず最初の3文字読めれば高信頼性かどうかがわかります。最初のHは固定、高信頼性モデルのUltrastarがほしいということで2文字目はU、んでもってSATAの高信頼性モデルがほしいということであれば3文字目はAになっているもの、つまりHUAなんちゃらというのを選べばいいわけですね。

ちなみにUltrastarはどちらかというとSASメインのHDD(SAS系のHDDのインタフェースだけSATAにしたという感じ)なので、3文字目がStandardを表すSだとSASのHDDになります。HUSなんちゃらというやつですね。

UltrastarじゃなくてDeskstarだとわりとお安くなるんですけど、サーバとかNASみたいなデータを長期間持ちたいところにはUltrastar使っといた方があとで苦労が少ないんじゃないかーと思います。

Seagate

SeagateというとHGSTの所の比較にも書きましたがなかなか壊れにくく、逆にいうと壊れかかってもがんばってしまう結果ファイルシステムが壊れたりしながら生き長らえちゃうような感じの印象があります。というかまぁこれは実経験でそういう経験があったというところですね…。ぼろぼろになって音を立てて崩れ落ちていくNTFSから10時間かけてUSB-HDDにデータをバックアップした思い出がいまだに蘇ってきますね。

それはおいといて、Seagateの型番の読み方はここにまとまっています。

2010年を境に型番のルールが変わってるので注意が必要ですが、そこんところは型番の最後のアルファベットの文字数で見分けられます。2文字だったら2010年以前、1文字もしくはアルファベットで終わってない場合は最近の型番ですね。

SeagateでSATAの高信頼性モデルというとConstellation ES系になるのでそいつらの型番識別方法をご紹介すると、2010年より前のモデルだと型番の一番最後のアルファベットがNSになっているものがそれにあたります。Seagate的にはSATAで高信頼性モデルというのはニアラインストレージという扱いになっているのでNearline Storageの略でNSになってるわけですね。ちなみにSASだとCheetahとかになって型番の最後はSSになっていました。

2010年以降は形式が変わっていて、STの後ろに容量がきて、その後ろにモデルのセグメントを識別する2文字が来ます。そこがNで始まる2文字(NCとかNM)になってるとニアラインストレージのConstellation系です。Constellation ESだとNMになってるので店頭ではとりあえずそれ探しておけばよい感じです。

Western Digital

Western Digitalというとぼくの中ではとにかく熱いというイメージしかなくて、まぁそれはRaptorとかの(SATAのくせに)10000回転モデルとかを前の仕事で触っていたからというのもあるんでしょうが、とにかくそういうイメージがあるのでぼくはおうちでは使っていません。

で型番の読み方はPDFで提供されています。

注目すべきは8文字目ですね! 普通の人が買うEnterprise向けはRaptorとかVelociraptorだとおもうから、DとかLとかになってんのかな? まぁそんな感じですね! (買ったことがないので扱いがぞんざいです)

…というわけで、RAIDとかNASに向いてるHDDの探し方と型番の読み方をご紹介しました。ぼく今回HDD買いにいって思ったのは、やっぱりそろそろ3.5インチは終焉なんだなぁと。もちろんそんなこたぁねぇよという反論があるのは分かってるんですけど、2〜3年前からラックに入れるサーバからは3.5インチが淘汰されてもう今はほぼ2.5インチに移行が完了してるので、エンタープライズ向けのHDDが3.5インチに出てこないのはしかたないことかなーと。

あとHDD的なトピックとしては4kセクタっていうキーワードもありまして、店頭の表に最近のモデルだとちゃんと4kって書いてありました。ただ、うちで使ってるRAIDコントローラは古くて4kセクタに対応してないのでわざわざ4kセクタに対応してないモデルを選んで買ってきたので、次は4kセクタ対応HDD買えるようにRAIDコントローラも買い換えないとダメだなぁなんてことを思いながらパーツやさんを後にしたのでした。

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