last update: 2013/09/03

2009/07/09

Google Chrome OSの意外だったところ

たまにはふつーの記事でも書きますか。てか昔はこういう話をよく取り扱ってたんだよな。

さて、7/8にいきなりGoogle Chrome OSが発表となりました。詳しい話はGoogle Japan Blogを見てねって感じですが、おおざっぱにいうと以下のような感じのようです。

  • Linuxベースの独自ウィンドウシステムでGoogle Chromeを動かしてるんだぞ
  • x86 CPUとARM CPUをサポートしちゃうぞ
  • 起動、めちゃはやいんだぞ
  • セキュリティ、めちゃすごいんだぞ

GoogleがそのうちOSを作るだろうといわれてきて、実際にLinux+JavaベースのAndroidがでてきたときは、「まずは」携帯電話かぁーという感じでした。で、今回ついに携帯端末じゃなくて一般的なPC(といってもメインターゲットはネットブックだけど)向けのOSとして出てきましたが、個人的に意外だったのはLinuxベースという点でした。BSDカーネルで出てくると思ってましたよ。

Google AppsがでてきたときはMS Office対抗だ、なんて言われ方をしていましたが、個人的にはあんまりそんな感じはしてなかったです。むしろ、うまいこと真っ正面からぶつからないやり方でだしてきたなぁと。

そもそも86DOSを買ってきてIBMにPC DOSとして納入したところから急激な成長がはじまったMicrosoftと検索市場の(いまとなっては)黎明期に他と比べものにならない性能の検索エンジンを出してきて急激な成長がはじまったGoogleでは出自が違うわけで、Googleは他の大手IT企業とは戦う気がないんだなぁと思ったものです。だってMSのOfficeはOSの上でうごくアプリケーションですけど、Google AppsはWebアプリケーションなわけですから、OSにしばられないという意味でGoogleはWindowsというMicrosoftの土俵の上で勝負する気はやっぱりないように見えます。

ということで、そう考えるとOSを作るとしてもやっぱりRed Hat/Fedora CoreとかUbuntu/DebianとかSUSEとかみたいなライバルの多いLinuxベースのOSではなくてBSDベースで作るんだろうなぁと。BSDベースといえば今のMac OS Xがそれにあたりますが、Mac OS XはMacでしか動かないんで、PC向けにはほぼ敵がいないと言っていい状態。ここを埋めるようにGoogleがBSDベースのOSを出してくるんじゃないかな、と思ってました。

そんな感じの予想は見事にはずれたわけですが、逆に言うとネットブック市場ならとりあえず他のLinuxに負けることはないというGoogleの自信があるのかなーと思っています。まぁ他にもBSDを採用できない理由はあると思いますけどね。一番のネックはドライバでしょう、たぶん…。

あと、PC向けとはいえ最初はネットブック向けというあたり、やっぱりインターネットあってこそのGoogleってことが自分でわかっているということですかねー。そういう意味で、ここ1,2年のネットブックブームはやっぱり(安値でOSを卸さないとならない)Microsoftには逆風気味で、GoogleみたいにWebアプリケーション(というよりその広告?)で金にできるところには追い風ってことなんでしょうか。

まぁそんなかんじで意外だったなーという事を書いてみました。で、ネットブックはGoogle Chrome OSだけ載せた状態で売れるのか? っていうと、そうでもなくてやっぱりWindowsとのデュアルブートみたいな形になるんじゃないかなーという気がしています。いままでもLinuxベースの高速起動デスクトップ環境とかを載せたネットブックはありましたけど(HPのアレとかSonyのアレとか)、あれはどれもWindowsを起動するほどでもない、というときのために用意されているというような位置づけに見えます。

そういう意味で、そういう位置づけになりそうなOSにGoogleが参入してきたというのはやっぱりMicrosoftにケンカ売るためにOS作ってるわけじゃないんだろうなという気がした今日この頃でした。たしかに、その「Windowsを起動するまでもない」というところにGoogleのサービスに親和性が高い独自OSを出していければ、Googleとしてのビジネスはまた広げるための余地が生まれていくように思いますし、それを狙って手を打ったんじゃないかなと。

comments powered by Disqus